久しぶりに、ちょっと目的を持ってそれなりの距離を散歩した。先に書いておくとこの記事は写真ばっかりだし長いです。
都営浅草線を東銀座駅で降りたところ、地図で見ると「これは川じゃん??」という太い道があったので見てみたくなって、交差点ごとに道を右往左往したりしながら道の様子を見て歩いた (ちなみに東銀座駅から浅草線沿いに日本橋まで行くルートは以前歩いたことがあったのでやめた)。 Google Maps で道のりを測ると 3.3km と出るけど、横断歩道を渡ったり戻ったり、道を曲がったり戻ったりしているので、実際はもっとあると思う。
実際に道を見ると、見るからに橋が掛かっていて、すぐに川だということがわかった。そこから、橋を見てみる散歩にしよう、と決めて、結局日が暮れるまで歩いた。ここまで書いてわかる通り、地図以外の事前情報は無しで挑んでいる。
川
睨んだ川の名前も知らなかったけど、楓川だけ散歩の途中に知ることができた(後述)。東銀座駅の方は築地川らしい。 Wikipedia で見てみると、橋はこのようになっている。
楓川 - Wikipedia | 築地川 - Wikipedia |
OpenStreetMap for Wikipedia - Wikipedia article: 楓川 |
OpenStreetMap for Wikipedia - Wikipedia article: 築地川 |
後から色々見ていたらとても詳しいサイトに出会ってめちゃめちゃ勉強になりました、今度からこれを片手に散歩したい、 Google Maps の地図なども準備されていてすごすぎる………………。
散歩の様子
散歩では目についたものを写真に撮りまくったので、順を追っていく。
東銀座駅
駅で地図を見るとこういう感じ。今回は矢印に沿って歩いた。
ちなみに東銀座駅で見た良いフォントはこちら。ポスターのほうは「お」が途切れていて不思議な感じ、止水板格納函は箱も漢字もフォントも時代がついていて格好いい (防水板の部分が消されているのは今はそう呼ばないとかなのかな……)。
東銀座駅を出たところは萬年橋で、そのひとつ南に采女橋がある。見回したところでもう面白くなってきて、早くもちょっと南に寄り道した。ここで気付いたけど、今はもう川に水がなく、代わりに高速道路に車が流れている。
采女橋
采女橋は綺麗なアーチで、今はその下もその上も自動車が通りまくっている。南側、川がうねる横には新橋演舞場がそびえている。見た目の時代のつきかたといいアーチといい上面の湾曲具合といい、ちょっと昔の橋なのだろうなという感じ。
萬年橋
萬年橋から北へのびる道は所々盛り上がっていて、橋がめちゃめちゃありそうなことがよくわかる、これだけでかなりテンションが上がる。
祝橋 / 亀井橋
祝橋、亀井橋は地形に驚いている合間にずんずん通り過ぎた。公園になっていたけどよく見なかった、よく見ると川の名前が築地川ということがわかったはず。萬年橋も祝橋も亀井橋も、どこもよく公園になっている。
三吉橋
三吉橋はかなり面白かった。橋が綺麗に三叉になっていて、つまりその先の道路は 6本に分かれていく (写真だとさっぱりわからないけど、上の地図だとよくわかる)。三叉の北が楓川、その他 2つが築地川らしい。 Google Maps だと碑があったらしいのだけど見逃した、このあたりに東京メトロ有楽町線新富町駅がある。
新富橋 / 新金橋
新富橋では先に見える新金橋が気になってさらっと通っていた。新金橋は高速道路の入り口になっていて、横断歩道には信号もなく、自動車が歩行者の様子を見ながらそろそろと入っていって妙。
道すがらの色々な様子はこちら。
弾正橋
弾正橋は大きな交差点で、高速道路の出口などもあるので、歩道がかなり大きいのだけど、その大きな歩道の後ろに柵があった (道路の整備などでとり残されたものなのか、川に関係するのか、何もわからないけどいかにもありそうな雰囲気ではある)。橋自体は高速道路の出口のさらに向こう側にあって、ここにはちゃんと信号がある。
松幡橋
このあたりから川沿いすぐを歩けなくなってきて、一本外側からいちいち入って橋を見る人になる。松幡橋は高速道路のすぐ下にあって、見ての通り天井がそんなに高くない。
宝橋
宝橋で、ようやくこの川が楓川であることが判明。松幡橋と、そこに向かって上っていく道路と上にある道路、下を走る道路 (しかもトンネル 2つが合流?) が一望できる、贅沢な公園 (そして橋) だった。
久安橋
久安橋の名前は、歩いているときには見つけられなかったけど、とにかく一際大きかった。階段の段数も多くて、めちゃめちゃ盛り上がっている。階段を上った先も広くて、というか広場みたいになっていて、休憩できる椅子つきの植え込みとか、隣の建物に続く?ペデストリアンデッキみたいなところもあった。
ちなみにここにも高速道路の出入口があって、特に入り口の方は交差点から少し外してあって横断禁止になっている。出口もちゃんと信号があるので安心。
道すがらのフォントコーナー: かくかくした格好いいフォントの駐車場が急に現れてびっくりしたけど、ビル自体そういうデザインだったらしい。青森県立美術館に行ったときに強く思ったけど、建物全体をフォントまで気を使ってデザインできるのはめちゃめちゃ格好いい。
千代田橋
今回最も面白かった橋、千代田橋。もうすっかり暗くなっていて、ファミリーマートの看板が眩しいおかげで、奇妙さに気付くことができた場所。訳が分からなくて右往左往して写真を撮りまくった。
まず橋の真横にファミリーマートがあるのがもうなかなか迫力がある。よく見てほしいのは親柱? (橋の名前の書いてある石) の周りで、その横の石やら、さらに横の石やら、その基礎やら、手前の煉瓦やらアスファルト?やら、とにかく違った見た目をした石が色々集まっている。石の見本市。多分敷地とかの関係なのだろうけど、もう少しどうにかならなかったのか…… (ファミリーマートの看板も立っている)。微妙に階段があるところも、石の欄干があるところもポイントが高い。
あとはファミリーマートが駐車場の出口に側面をくねらせて存在していることとか、橋の中腹で横を見ると謎の機械類があることとか、とにかく色々テンションが上がる橋だった。
海運橋 / 兜橋
もうスマートフォンの電池もなくなりつつあり、日もすっかり暮れたので、遠目に写真だけ撮って足早に通り過ぎてしまったけど、 Google Maps によると海運橋は親柱が残っているようなので、今度機会を見て見に行きたいと思う。ついでに兜橋も見に行けていない。
江戸橋
楓川が終わって、江戸橋を通って日本橋川を北に出た。めちゃめちゃ大きかったのは迫力があってよかったものの、道路が太すぎて、気軽に橋の反対に見に行ったりできなかったのが無念だった。
江戸橋では、中腹に橋脚の延長の柱?のようなものが残っていたのが気になっている。もともとはもっと背丈のある柱だったのではないかと思うのだけど、すっぱり切られて?いて、ただの台のような見た目をしている。何も書いていないし、切ったのではという断面もなかなか綺麗だし、土台と比べて新旧があるようにも見えないので、本当にさっぱりわからなかった……。
むすび
これはと思って歩いた場所が意外と色々あるというのは、今までの経験上あまりなくて、今回は結構楽しい散歩だった。後から調べてさらに色々わかったので、また楓川や別の川沿いを歩いたりしてみたい。とにもかくにも疲れたので、まずは日々運動をする必要がある。