二条城に散歩にいって、二の丸を見ていてふと畳の向きが揃っていることに気づいた。なんとなくの知識しかないけど、和室のイメージでは、互い違いというか角が 4つ合わないように並べるのがよい、みたいなのを聞いた覚えがあるので、これは意図してやっているんだろうか、と思った。
国宝・二の丸御殿 | 二条城 世界遺産・元離宮二条城
二の丸の受付の人に、事務所に学芸員さんがいたら聞けます、と教えてもらったので、事務所に行って聞いてみると、
- 当時のことがよくわかっていない
- 大政奉還からの近代化で、いったん畳を全部剥がして絨毯を敷いて、テーブルを置いていた時期があった
- 床も畳の厚さ分だけ上げられている
- 今は展示目的で畳の上部分だけ敷いている
- 大政奉還からの近代化で、いったん畳を全部剥がして絨毯を敷いて、テーブルを置いていた時期があった
- 建築的な面では、今の家における和室などはある程度パターンが決まっているが、スケールが違うので、同じ考え方が適用できない
- 家における床の間などは、部屋の中で上座が決まっていたりする
- 二条城では、一の間二の間三の間など、部屋ごと上座のようなものが分けられており、部屋の中でどうするかは定かではない
というようなわけで、今こう敷いているのが正しいとも間違いともわからない、という結論で面白かった。学芸員さんありがとうございます。