hogashi.*

日記から何から

 小さい頃から、ある曲を好きになるとその曲だけ聞き続ける、という暮らしをしていて、今も変わっていない。特に父親の車に乗って帰省するときには、よくそういうことをしていた。

 小学生くらいまでは、父親の車に乗ったときは必ず布袋寅泰のベスト CD 、それも 1~3曲目だけをひたすら流していた。いつから聞き始めていつから気に入ったのかわからないものの、父親の車の運転席と助手席との間に置かれていた CD が沢山入った箱からすぐにその CD を探し出してプレイヤに入れていた。乗ってすぐ聞く 1曲目である「スリル」はもはや魂に刻まれた曲となっていて、前奏の出だしからきめ細かに脳内で再生できる。芸人やテレビ番組で使われると、一瞬でビビッと来て、耳に馴染んで安心する(この曲で安心???と思われることはよくわかるものの、もうそうなってしまっている。そして前奏が短く編集されていたりするとすぐにわかる)。ちなみに歌詞はちゃんと見て聞いていなかったので完全にうろ覚えで、後々読んでこんな歌詞だったのかと思った覚えがある。この CD は後に父親から「流石に飽きたからやめてくれ」と言われる。

 中学生くらいで、祖母から 70's ベスト盤をもらい、 21曲目(最後の曲)から 1~3曲目をひたすら流していた。特に 21曲目である「Beautiful Sunday」(Daniel Boone) は自分でも驚くほど気に入って、すぐに歌詞全部を諳んじて歌えるようになった。父親からビートルズを教えてもらって聞き始めてからは、買ってもらったアルバム CD を父親の車に持ち込んで、全曲リピートでエンドレスに聞いていた。全曲の歌詞を全部覚える勢いのハマり方だった。父親もビートルズを好きだったようで、ここがかっこいいとか、この曲を学校で流したとか、懐かしむように聞いている様が印象的で、ひとりで聞くよりずっと楽しかったと思う。

 ちなみに、ある曲ひとつ好きだからといって、そのアーティストの曲が全部好きということはなく、むしろその曲しか気に入らなかったということは多い。これは母親譲りであることが、少し前に会話していて判明した。言葉の少ない母親だが、帰省のときに一緒に乗りながら、受け継がれた音楽の好み方を感じていたかもしれない。

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by ホンダアクセス