hogashi.*

日記から何から

今朝

 なぜか 5:42 に起きて、勢いづけるために朝日 (住んでいる部屋では 7時前後の 30分ほどだけ差し込む) を浴びつつゴルゴ13を読んだところ勢いづいて、食器の荷を解き米を炊きカレーを2つ混ぜて小松菜を切って入れてちょっと煮て一緒に食べコーヒーをいれ皿を洗い洗濯を回して干し掃除機をかけた。生活にちょっとだけ慣れたような気もするけど調子よくやっていくとどこかのタイミングで一気に疲れ果てそうな気はするのでうまいことやりたい。

 夢、新居に人を招いて机を設置して寝ようとしたところ大地震に見舞われる、家中の電話が速報のために鳴りそっちのほうが怖くて何も出来ない。

 引っ越して新居に居り、机が木曜に届く、ということと、エアコンがタイマーで切れて暑かったことで引き起こされた悪夢という感じ。自分はかなり精神的に参っているのではと自分でも不安になる。

京都に引っ越した

 京都に引っ越した。今は暮らしの水先案内と荷物運びと観光とを兼ねて一緒についてきてくれた両親と弟が帰り、賑やかさが今日一日で乱高下した結果ひとりで泣いていて、ブログを書いている。自然と泣いたの 10年ぶりとかのスケールで、過去泣いていたときは例外なくめちゃめちゃ怒っているかめちゃめちゃ悔しいかだったと思うのだけど、今回は穏やかに寂しさとこれまでの感謝と今後の不安の三位一体という感じ。 10年前くらいにハマったビートルズのプリーズプリーズミーをかけて気持ちを撫でていて、まずはゴルゴ13 を読みつつビスコ食べて強くなるつもりがある。ビスコは今無いので後で買う。

 今までは東京の実家で暮らしていて、電車で通勤したり出かけたりして暮らしていたのだけど、電車に乗るのがそもそも好きではなくてつらかったのと、単純に京都に暮らしてみたかった、という理由で引っ越している。早くもこれまでの生活の良い思い出が走馬灯していて、両親はじめ家族には感謝してもしきれないので事あるごとに必死に恩返しをしたい気持ちになっている。そういうことを真正面からナタで叩き割られて知らしめられるという機会としては引っ越してみてよかったなと思っている。一人暮らしは初めてで、まあ最悪仕事してご飯食べに行って風呂に入るくらいできればなんとかなるでしょうと思っているくらいの雑さで居るので、何もかも面倒になったら即座に実家に帰ることもあり得るなという想定はしながら引っ越ししていて、うまくやっていきたい。だんだん涙収まってきた。京都の方々は事あるごとに遊んでください、よろしくお願いします。

学習椅子

 最近家では木製の子ども用学習椅子に座って生活している。

 ネジを緩めると座面を外して高さを調節できるようになっていて、 15cm (多分フットレスト用の高さ) 〜 56cm くらいまで 3cm くらい刻みで変えられる、いくつかの高さを試して今は 43cm くらいで落ち着いている。

 元来暑がりで、椅子の座面に化繊のクッションがあったり、ないけどプラスチックで断熱性能が高かったりすると、どんどん熱がこもっていって困ってくる体質なので、座面が木なのが嬉しい。当然フィットとかそういう機能性はないので、座っていて痛すぎるとなったら布みたいな汗を吸ってくれる材質の何かを敷くことはある。

 あと、回転椅子というのがなんとなく体に合わなくて、子供の頃は学習机の回転椅子でよく酔っていた (かなり車酔いするのでそういうことだと思う)。最近は酔わないまでもなんとなく落ち着かなくて、キャスタも回転軸もついていない椅子が一番楽だと感じている。

 座面の高さを調節できて、座面はクッションがなく (できれば木製)、回転も移動もしない。そういう特徴のオフィスチェアというのはないのだろうか、と思ってたまに探しているのだけど、微塵も見つからない。オフィスチェアといえば少なくとも必ず回転するようで、回転しないものを探し出すと途端に簡素な会議用椅子になってしまう。そういう椅子をご存知ありませんか、なければしばらく学習椅子で暮らそうと思っています。

 (追記: 20200802) 座面についてはメッシュのものがありそうなのを発見しつつある、といって回転するのであんまりなのだけど……。

202007築地川楓川散歩

 久しぶりに、ちょっと目的を持ってそれなりの距離を散歩した。先に書いておくとこの記事は写真ばっかりだし長いです。

 都営浅草線を東銀座駅で降りたところ、地図で見ると「これは川じゃん??」という太い道があったので見てみたくなって、交差点ごとに道を右往左往したりしながら道の様子を見て歩いた (ちなみに東銀座駅から浅草線沿いに日本橋まで行くルートは以前歩いたことがあったのでやめた)。 Google Maps で道のりを測ると 3.3km と出るけど、横断歩道を渡ったり戻ったり、道を曲がったり戻ったりしているので、実際はもっとあると思う。

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道のり(地点は勝手に選ばれているだけでコンビニとかホテルとかには入ってない)

 実際に道を見ると、見るからに橋が掛かっていて、すぐに川だということがわかった。そこから、橋を見てみる散歩にしよう、と決めて、結局日が暮れるまで歩いた。ここまで書いてわかる通り、地図以外の事前情報は無しで挑んでいる。

 睨んだ川の名前も知らなかったけど、楓川だけ散歩の途中に知ることができた(後述)。東銀座駅の方は築地川らしい。 Wikipedia で見てみると、橋はこのようになっている。

楓川 - Wikipedia築地川 - Wikipedia
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楓川の橋一覧
OpenStreetMap for Wikipedia - Wikipedia article: 楓川
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築地川の橋一覧
OpenStreetMap for Wikipedia - Wikipedia article: 築地川

 後から色々見ていたらとても詳しいサイトに出会ってめちゃめちゃ勉強になりました、今度からこれを片手に散歩したい、 Google Maps の地図なども準備されていてすごすぎる………………。

riverpromenade.blog.fc2.com

散歩の様子

 散歩では目についたものを写真に撮りまくったので、順を追っていく。

銀座駅

 駅で地図を見るとこういう感じ。今回は矢印に沿って歩いた。

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川感ある場所は他にもめっちゃある

 ちなみに東銀座駅で見た良いフォントはこちら。ポスターのほうは「お」が途切れていて不思議な感じ、止水板格納函は箱も漢字もフォントも時代がついていて格好いい (防水板の部分が消されているのは今はそう呼ばないとかなのかな……)。

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ポスター / 止水板格納函
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駅の出口で引き返せ感 / 地上の詳しい地図

 東銀座駅を出たところは萬年橋で、そのひとつ南に采女橋がある。見回したところでもう面白くなってきて、早くもちょっと南に寄り道した。ここで気付いたけど、今はもう川に水がなく、代わりに高速道路に車が流れている。

采女

 采女橋は綺麗なアーチで、今はその下もその上も自動車が通りまくっている。南側、川がうねる横には新橋演舞場がそびえている。見た目の時代のつきかたといいアーチといい上面の湾曲具合といい、ちょっと昔の橋なのだろうなという感じ。

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采女橋の様子 / 高速道路の出入りのスロープ(手前左)や設備・電光掲示板(右奥)などが一緒に写って不思議な状態
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"うねめはし"、読めない / 南には新橋演舞場 / 川岸?には柳?が立ち並ぶ
萬年橋

 萬年橋から北へのびる道は所々盛り上がっていて、橋がめちゃめちゃありそうなことがよくわかる、これだけでかなりテンションが上がる。

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萬年橋 / 北を見通すと橋の場所が盛り上がっている(左奥)
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橋ごとに上がったり下がったりするので各所で水平を出す努力がなされている
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警察署の前にあるこれは何なのか(石垣があった名残とかなのかな……)
祝橋 / 亀井橋

 祝橋、亀井橋は地形に驚いている合間にずんずん通り過ぎた。公園になっていたけどよく見なかった、よく見ると川の名前が築地川ということがわかったはず。萬年橋も祝橋も亀井橋も、どこもよく公園になっている。

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祝橋 / 亀井橋(の先) / 三吉橋の周辺の地図
三吉橋

 三吉橋はかなり面白かった。橋が綺麗に三叉になっていて、つまりその先の道路は 6本に分かれていく (写真だとさっぱりわからないけど、上の地図だとよくわかる)。三叉の北が楓川、その他 2つが築地川らしい。 Google Maps だと碑があったらしいのだけど見逃した、このあたりに東京メトロ有楽町線新富町駅がある。

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何が何だかわからない白線群
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三吉橋は近代的な雰囲気 / 下には高速道路の屋根
新富橋 / 新金橋

 新富橋では先に見える新金橋が気になってさらっと通っていた。新金橋は高速道路の入り口になっていて、横断歩道には信号もなく、自動車が歩行者の様子を見ながらそろそろと入っていって妙。

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新富橋 (新金橋からバスが降りていく) / 高速道路は京橋入口だけど新金橋 / "しんかねはし"

 道すがらの色々な様子はこちら。

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最近切られたっぽい木 / ミニカーが飾ってある消防署の掲示
弾正橋
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三つ橋跡の看板

 弾正橋は大きな交差点で、高速道路の出口などもあるので、歩道がかなり大きいのだけど、その大きな歩道の後ろに柵があった (道路の整備などでとり残されたものなのか、川に関係するのか、何もわからないけどいかにもありそうな雰囲気ではある)。橋自体は高速道路の出口のさらに向こう側にあって、ここにはちゃんと信号がある。

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かなり盛り上がっている
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今ある橋よりかなり手前にひっそりある柵 / 橋のすぐそこに高速道路の出口が伸びてきている
松幡橋

 このあたりから川沿いすぐを歩けなくなってきて、一本外側からいちいち入って橋を見る人になる。松幡橋は高速道路のすぐ下にあって、見ての通り天井がそんなに高くない。

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上を通る道路をよく感じられる
宝橋

 宝橋で、ようやくこの川が楓川であることが判明。松幡橋と、そこに向かって上っていく道路と上にある道路、下を走る道路 (しかもトンネル 2つが合流?) が一望できる、贅沢な公園 (そして橋) だった。

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高速道路を望める楓川宝橋公園の椅子
久安橋

 久安橋の名前は、歩いているときには見つけられなかったけど、とにかく一際大きかった。階段の段数も多くて、めちゃめちゃ盛り上がっている。階段を上った先も広くて、というか広場みたいになっていて、休憩できる椅子つきの植え込みとか、隣の建物に続く?ペデストリアンデッキみたいなところもあった。

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橋に至る階段 / 階段を上ってもまだ盛り上がる / 横断歩道で伺える盛り上がり具合(中央が高速道路の出口)
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久安橋越しの北側の風景

 ちなみにここにも高速道路の出入口があって、特に入り口の方は交差点から少し外してあって横断禁止になっている。出口もちゃんと信号があるので安心。

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宝町入口(右) / 久安橋北側から北側の風景(右の道路は高速道路出口)

 道すがらのフォントコーナー: かくかくした格好いいフォントの駐車場が急に現れてびっくりしたけど、ビル自体そういうデザインだったらしい。青森県立美術館に行ったときに強く思ったけど、建物全体をフォントまで気を使ってデザインできるのはめちゃめちゃ格好いい。

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駐車場が先に登場 / 遅れてビル名も
代田橋

 今回最も面白かった橋、千代田橋。もうすっかり暗くなっていて、ファミリーマートの看板が眩しいおかげで、奇妙さに気付くことができた場所。訳が分からなくて右往左往して写真を撮りまくった。

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西から東に抜ける千代田橋にかかる道が(左から中央へ)走っている

 まず橋の真横にファミリーマートがあるのがもうなかなか迫力がある。よく見てほしいのは親柱? (橋の名前の書いてある石) の周りで、その横の石やら、さらに横の石やら、その基礎やら、手前の煉瓦やらアスファルト?やら、とにかく違った見た目をした石が色々集まっている。石の見本市。多分敷地とかの関係なのだろうけど、もう少しどうにかならなかったのか…… (ファミリーマートの看板も立っている)。微妙に階段があるところも、石の欄干があるところもポイントが高い。

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色んな種類の石がひしめいている

 あとはファミリーマートが駐車場の出口に側面をくねらせて存在していることとか、橋の中腹で横を見ると謎の機械類があることとか、とにかく色々テンションが上がる橋だった。

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駐車場の出口を避けて建つファミリーマート / 都のマークのついた機械類 / 東詰の親柱
海運橋 / 兜橋

 もうスマートフォンの電池もなくなりつつあり、日もすっかり暮れたので、遠目に写真だけ撮って足早に通り過ぎてしまったけど、 Google Maps によると海運橋は親柱が残っているようなので、今度機会を見て見に行きたいと思う。ついでに兜橋も見に行けていない。

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遠目の海運橋
江戸橋

 楓川が終わって、江戸橋を通って日本橋川を北に出た。めちゃめちゃ大きかったのは迫力があってよかったものの、道路が太すぎて、気軽に橋の反対に見に行ったりできなかったのが無念だった。

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遠目の江戸橋 / 道がめっちゃ太い / 近くまでくると親柱が見えるようになる
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高速道路の看板が上に見切れる "えどはし"

 江戸橋では、中腹に橋脚の延長の柱?のようなものが残っていたのが気になっている。もともとはもっと背丈のある柱だったのではないかと思うのだけど、すっぱり切られて?いて、ただの台のような見た目をしている。何も書いていないし、切ったのではという断面もなかなか綺麗だし、土台と比べて新旧があるようにも見えないので、本当にさっぱりわからなかった……。

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柱?の部分がちょっとだけ残って?いる / 上にぶつかるので泣く泣く(?)切ったのではないかという気がする
岩本町駅

 そこから先は、江戸橋から北にのびる道 (これも高速道路沿い) を通って岩本町駅まで歩いた。途中で地蔵橋という名前の入った児童公園にあたったのでこれも川なのかなと思っていたけど、後から見ると、地蔵橋の交差点で垂直に竜閑川という川と交わったらしい (竜閑川についてはほとんど見ていないしわからなかった、知りたい方はこちらに詳しいです: 竜閑川 - 川のプロムナード) 。

 というわけでここからは道すがらコーナー、橋や看板やフォントなど。

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ここだけでフォントが 8種類くらいあってテンションぶち上がり
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竜閑川と交わる角の地蔵橋南東児童公園 / 八丁堀の歴史についての看板
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いかにもいわれのありそうな交差点名 "紺屋町" / やっぱりいわれあった

 ここからは怒涛の岩本町駅めちゃめちゃ古めかしい奥ゆかしい最高シリーズです。

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ちょっと昔な感じの駅名の看板(左奥は高速道路の非常電話の看板)
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天井の案内はちょっと昔っぽい / 壁の案内も後から貼った部分はフォントがさらに新しい
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用途と裏腹に愛嬌がある非常出口のフォント / 膨らんでいて(元々?)さらに愛嬌がある / 特に"しました"に月日を感じる看板
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手書き!!!!!!! / "岩12" に最高に時代がついている(中央)

むすび

 これはと思って歩いた場所が意外と色々あるというのは、今までの経験上あまりなくて、今回は結構楽しい散歩だった。後から調べてさらに色々わかったので、また楓川や別の川沿いを歩いたりしてみたい。とにもかくにも疲れたので、まずは日々運動をする必要がある。

今日の落書き

 回る円盤を書いた。

hogashi.github.io

 回っているわけではないけど、なんとなくそれなりの速度で回っているのかもなと思えるような見た目をしている。実装としてはランダムで円弧を描いているだけ。

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様子

 index.html で <script src="./index.js"></script> とか書いておいて tsc -w index.ts とかやっておくだけで、とりあえず TypeScript を使って書くみたいなことができて便利。

ランダムで色々気付いてみる

 web サイトの html のうち、 body タグ以下のタグをランダムで選んで様子を変える、というのを思いついて遊んでいた。

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ランダムで灰色背景・白文字になっていく google.com

let count = 0;
const timer = setInterval(() => {
  const allElements = document.querySelectorAll('body *');
  const randomIndex = Math.floor(allElements.length * Math.random());
  const targetElement = allElements[randomIndex];
  console.log(count++, targetElement);
  targetElement.style.background = 'gray';
  targetElement.style.color = 'white';
}, 200);
// clearInterval(timer);


 この間は、ランダム麻雀という、配牌をひたすら見定めることができる web サイトを作った。

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リロードするごとに牌が配られまくる

こちらでお試しできます: https://hogashi.github.io/random-mahjong/

リポジトリはこちら: https://github.com/hogashi/random-mahjong

 ランダムに何かが起こると結構楽しくて、というのはあんまり予期していないことも起こるからだと思っている。

 灰色になっていく google.com は、意外と見える範囲全部をすぐに網羅することはできないとか、ここの要素って 2個タグ使ってるのかとか、そもそも display: none されてて見えないタグがあるとかがわかる。配牌マシーンは、同じ牌が 3枚ある配牌は割とあるとか、意外とあと 1枚交換できれば手ができあがるという状態に巡り会えたりとかする。

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やる前 / しばらくやった後

 こういう、何か見たとき突然アイデアをひらめくとか、偶然知らない世界が広がる、というのを、セレンディピティと言って、人々がより上手にアイデアを思いつくために学会とかでもよく研究されている。

Google Scholar でセレンディピティを検索: https://scholar.google.co.jp/scholar?q=セレンディピティ

 現代は、計算機という手近でランダムを (擬似的にでも) 起こせる環境があるので、せっかくなら日頃から色々遊んでみたいな、と思い直した日だった。

 ちなみに個人的な体験として、最近遭遇したセレンディピティというと、ホテルで雑につけておいたテレビで偶然始まった通販番組があった。昔の洋楽をたくさん詰め込んだ CD を売っていて、そこに入った曲を順番に流していくので、どの曲も全然知らなかったけど急に好きな曲があり、おっこれは、と思ってすぐに YouTube で聞きまくっていた。この記事を偶然ここまで読んで偶然再生して偶然好きな感じの曲だったらかなりセレンディピティ発揮という状態です。


Frankie Valli & The Four Seasons - December, 1963 (Oh, What a Night) (Official Music Video)